明星学園浦和学院高等学校 オンライン動画学習の取り組み
新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため、本校では臨時休校が続いています。この緊急時とも言える状況のなかで、教職員一丸となり、生徒の皆さんの学習のためにYouTubeを利用した学習動画の配信授業に取り組んでいます。配信の初日である4月15日は、各学年からのオリエンテーション動画の他、新1年生にはホームルーム担任、副担任の自己紹介動画を配信しました。
1年生オリエンテーション
4月16日からは、月曜日から金曜日まで毎日授業動画配信を行っています。本校は、2400名超の生徒数を誇り、3つの類型、文系・理系の別、各コースなど多様性に富んだクラス編成を持っているため、それぞれに適した動画を作成・配信する必要があります。そのため、一週間に流される授業動画は、300本にも及び、時間割も全学年で21種類あります。登校再開時に授業への遅れが生じないよう各類型コースの時間割に沿って1日3教科ずつ授業配信を行っています。生徒は自分の時間割に沿って、授業を視聴しています。
時間割
①は、PowerPointを利用したスライド型の授業動画です。PowerPointのナレーション機能を用い、講義を行いながら、表示されるスライドに適宜注意事項が示されるため、受講する生徒にとっては文字が読み取りやすく、分かりにくい箇所があれば、添付されるスライド資料を確認することができます。
国語や英語などの文章読解を目標とする教科の動画学習に最適です。
私たち教員は、教員と生徒による双方向のコミュニケーションによって成立する通常の授業が展開できない今、この動画授業による学習をマイナスに捉えず、動画授業でしかできない取り組み・動画授業の利点を最大限生かした授業展開を研究しています。
① 進学類型3学年 コミュニケーション英語Ⅲ
②は、教室での授業をビデオ撮影した授業動画です。数学の演習授業などでは、実際に教員が問題を解いている様子をそのまま配信し、生徒の理解の助けとなるように工夫しています。
授業内での疑問点や質問は、Classiポートフォリオ機能を用いて質問を受け付け、個別に返答もしくは次の授業動画内での共有を行い、授業動画配信とClassiの機能を併用した、アクティブラーニングの実践に取り組んでいます。
② 特進類型3学年 数学Ⅲ
③は、教員の在宅勤務中によるiPadを用いた授業動画の作成・編集作業の様子です。現在、政府の方針により「人との接触8割減」が推奨され、在宅勤務・テレワークなどの取り組みが注目されています。本校でも、在宅勤務を推進し、今回の授業動画の作成についても、在宅での取り組みが行われています。
具体的な作業の内容として、テキストを生徒に配信し、iPad上でそのテキストに書き込む様子をトレースさせることで、国語の読解についての学びに取り組んでいます。作成した動画は、編集ソフトによって加工を施し、クラウドを介して集約され、YouTubeで配信されることとなります。
③ 教員の在宅勤務中の様子