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2025年度 カンボジア研修旅行報告

2026/02/27

2026年2月15日(日)から19日(木)までの5日間、本校生徒6名が「カンボジア研修旅行」に参加しました。

本研修は、現地の人々や学生との交流から多様な価値観に触れ、「国際教養力」を深めることを目的としています。さらに、与えられた知識を吸収するだけでなく、現地のリアルな事象に対して自ら「感じ、考え、行動する」という主体的なプロセスを通じて、これからの社会を生き抜く「ライフスキル」を育成することを目指して実施しています。

◆ 言葉の壁を越えた交流と、生徒たちの変化

本研修の大きな柱の一つが、現地の人々との交流です。 「共生の家(児童養護施設)」では、子どもたちと一緒にオリジナルTシャツを作り、大縄やボール遊びを楽しみました。訪問当初は少し緊張した面持ちだった生徒たちも、一緒に思い切り汗を流すうちに自然と笑顔になり、「遊ぶ」こと自体がどれほど豊かで強力なコミュニケーションであるかを実感しているようでした。

また、現地の高校生との交流会では、共通語として英語での対話に挑戦しました。自分の英語がうまく伝わらないもどかしさを抱えながらも、身振り手振りなどを交え、普段の教室では見られないほど必死に思いを伝えようとする姿が印象的でした。この経験を通じ、生徒たちは「言語を生きたツールとして学ぶことの本当の意義」を強く胸に刻んだようです。 (※アンコール共生病院、カンボジア日本友好技術センター、アンコール大学での見学を通じ、カンボジアでどのような教育的支援が行われているかについても学びました。)

◆ 圧倒的なスケールで迫る歴史と文化

カンボジアの歴史の象徴である世界遺産・アンコール遺跡群(アンコールワット、タプローム寺院、アンコールトム南大門)への訪問では、悠久の歴史と巨大な建築物を前に、ただただ圧倒されていました。巨大な樹木が遺跡を飲み込むように絡みつく神秘的な光景や、活気あふれるオールドマーケットの熱気は、写真や映像では決して伝わらない、現地を歩いたからこそ得られる貴重な感覚でした。

◆ 「現地のリアル」から学ぶ平和の尊さ

今回の研修で特に生徒たちの心に深く残ったのが、平和学習です。 かつて大虐殺が行われた「キリングフィールド」で内戦の悲惨な現実を直視し、さらに国境付近の武力衝突により避難を余儀なくされている方々のキャンプ(お寺)を訪問して支援物資の運搬を手伝いました。
現地の厳しい状況や避難生活を目の当たりにした生徒たちは、強い衝撃を受けていました。帰路の空港で最後の振り返りを行った際、ある生徒が「キャンプのように環境が整っていなくても、新しい命は生まれる。もし争いがなかったら、この子たちも自分の本当の故郷で生まれることができたのに」と涙ながらに語ってくれました。教室の授業で触れてきた「平和」や「難民問題」が、彼らの中で決して忘れることのない「自分事」へと変わった瞬間でした。

◆ おわりに

言葉の壁を越えた心の交流、歴史の重み、そして胸を締め付けられるような世界の現実。日本とは全く異なる環境での5日間を終え、帰国した生徒たちの顔つきは出発前よりもひと回り逞しく、現地で自ら「感じ、考え、行動した」確かな自信に満ちていました。

この研修を通じて育まれた多様な価値観を尊ぶ「国際教養力」と、未知の環境でも前を向いて歩む「ライフスキル」は、彼らが今後、国際社会と向き合い、自らの進路を切り拓いていく上での大きな糧となるはずです。教員としても、今後の彼らのさらなる飛躍が非常に楽しみになる、実り多き研修旅行となりました。

2025年度 カンボジア研修旅行報告1
2025年度 カンボジア研修旅行報告2
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2025年度 カンボジア研修旅行報告4
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